AIがAIの改良を手伝う――ELYZAがRSI研究組織の設立と国産推論モデル2種を発表

くまごろう
2026/10/3
2026/10/3

AIを賢くする仕事を、AI自身にも手伝ってもらえたら? ELYZAは2026年10月2日、「AIによるAI開発」を研究する「ELYZA RSI Research」の設立を発表しました。改善した結果を次の開発へ生かす「再帰的自己改善(RSI)」を目指す取り組みです。ただし、現時点はその前段階の技術研究で、RSIそのものを実現したわけではないと明記しています。


ローカルLLMに関心がある人には、同時公開の「ELYZA-Thinking-1.0-llm-jp-4-33b」と「ELYZA-Thinking-1.0-llm-jp-4-32b-a3b」が注目です。国産オープンモデルllm-jp-4に追加学習を行った2種類で、商用利用可能な形で公開されています。同社の学習基盤では、人が介在する作業を1〜2人日程度に抑えて、学習から評価までを実行し、性能向上を確認したとのこと。この数字は学習全体の所要時間ではなく、人の作業量を指します。


研究はモデルづくりにとどまりません。問い合わせ対応のAIが正しい手順を選び、道具を使って仕事を完了できるかを測る、日本語の評価セットも公開しました。また、AIの動作や道具の使い方を制御する仕組みを、AIが失敗原因の分析・修正・再評価を繰り返して改善する実験も紹介しています。


研究成果を業界や業務ごとのAIに生かす事業も始め、第一弾として音声対話の「ELYZA Voice Agent」を開発。今後はフィジカルAIの研究にも広げる方針です。AIの答えだけでなく、学習・評価・改善の過程までAIで支える動きとして注目です。添付動画では自律改善による精度とコストの改善を紹介しています。


コメント

コメントはまだありません。

このサイトの内容について質問してください。