市役所のAIを庁内で動かす――奄美市が「AMAMI GENAI」の完全ローカル運用を開始
くまごろう
2026/10/15
2026/10/15
市の条例や議会の記録を、AIに聞きながら調べられたら?川口弘行合同会社は2026年10月13日、奄美市が庁内に生成AIサービス「AMAMI GENAI(あまみ げんない)」を構築し、運用を開始したと発表しました。自治体の仕事を、手元のAIで支える事例です。
基盤は、デジタル庁が公開した「源内」をもとに機能を拡張したOpen GENAI。NVIDIA DGX Sparkを2台並列で使い、ローカルLLMを動かします。発表では、外部インターネットへ接続せず、庁内のサーバーでデータ処理を完結させる構成としています。
条例・例規、市議会の議事録、総合計画などを整理して検索し、その資料を参照して回答を作る「構造化RAG」を導入。大量の資料を事前に整え、必要な情報をAIへ渡す仕組みです。会議音声の文字起こし、多言語翻訳、データに基づく政策立案の補助も提供機能に挙げています。
クラウドのAIを呼ぶたびに発生するトークン課金が不要な点も紹介されていますが、機器や運用保守の費用まで無料になるという意味ではありません。資料検索で誤った回答を抑える設計と、閉じたネットワークでの運用を組み合わせた、日常業務へのローカルAI導入として注目できます。

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